こんにちは！
街角やお店の片隅で、キラキラしたカプセルが詰まったあの透明な箱を見かけると、なんだかワクワクしてきませんか？
ところで、みなさんはあの機械のことを、いつもなんて呼んでいますか？
「ガチャガチャ」の言い換えって、実はたくさんありますよね。「ガシャポン」や「ガチャ」など、人によって呼び方が違うことも多いです。
「ガシャポン」と「ガチャガチャ」の違いって一体何だろう？と、一度は疑問に思ったことがあるかもしれません。
実はその呼び方の背景には、おもちゃメーカー各社の奥深い商標戦略や、日本におけるカプセルトイの長い歴史が隠されているんです。
あの機械の正式名称である「カプセルトイ」という言葉もあれば、地域によっては「え、そんな風に言うの！？」と驚くようなユニークな呼び方も存在します。
そして今では、スマートフォンのソシャゲの世界でも「ガチャ」という言い換えが当たり前のように使われていますよね。
この記事では、そんな知っているようで知らなかった「ガチャガチャ」の呼び名の世界を、一緒に楽しく探っていきたいと思います！
ガチャガチャの様々な言い換え、その本当の理由とは？
私たちが当たり前のように使っている「ガチャガチャ」という言葉。
そのバリエーションの豊かさには、ちゃんとした理由がありました。
ここでは、その核心に迫っていきましょう！
正式名称は「カプセルトイ」！なぜ様々な呼び方が存在するの？
まず、一番の大前提からお話ししますね。
あのカプセル入りおもちゃが出てくる自動販売機、その正式な総称は「カプセルトイ」と言います。
文字通り「カプセルに入ったおもちゃ」という意味で、特定の会社のブランド名ではなく、ジャンル全体を指す言葉なんです。
テレビの情報番組などで耳にしたことがある方もいるかもしれませんね。
では、なぜ「カプセルトイ」という正式名称よりも、「ガチャガチャ」や「ガシャポン」といった呼び名の方がずっと広く知られているのでしょうか。
その答えは、ずばり「企業の商標登録」にあります。
私たちが普段使っている呼び方のほとんどは、実は有名なおもちゃメーカーが権利を持っている、いわば「ブランド名」だったのです。
これは、例えば食品用ラップフィルムを「サランラップ®」と呼んだり、粘着テープを「セロテープ®」と呼んだりするのと同じ現象なんです。すごいことですよね！
「ガシャポン」と「ガチャガチャ」の違いは？企業の商標戦略
それでは、具体的にどの会社がどの名前を商標登録しているのか、見ていきましょう。
ここが一番面白いポイントかもしれません！
◆株式会社バンダイの登録商標
「機動戦士ガンダム」や「ドラゴンボール」など、数々の大ヒットキャラクターを生み出してきたバンダイ。
実はカプセルトイの世界でも、たくさんの言葉を商標登録しています。
・ガシャポン®
・ガチャガチャ®
・ガチャポン®
・ガシャガシャマシーン®
驚くほどたくさんありますね！
特に「ガシャポン」は1985年に登録された、とても歴史のある名称です。
その名前の由来がまた素敵で、「ハンドルを”ガシャ”っと回すと、カプセルが”ポン”と出てくる」という、あの独特の音（オノマトペ）から来ているんですよ。
この音の響きが、多くの人の心に刻まれているんですね。
◆株式会社タカラトミーアーツの登録商標
バンダイのライバルとも言える大手おもちゃメーカー、タカラトミーアーツも商標を持っています。
・ガチャ®
そうです、私たちがよく使う「ガチャ」という短い呼び方は、タカラトミーアーツのブランド名なんです。
このように、呼び方の違いは、メーカーごとのブランド戦略の違いから生まれていたんですね。
あなたの地域ではなんて呼ぶ？心温まる地域ごとの呼び方
商標登録の話とは別に、日本各地にはその土地ならではのユニークな呼び方が存在します。
まるで方言のようで、とっても興味深いですよ。
◆ピーカップ（福島県の一部）
福島県の一部では、カプセルトイのことを「ピーカップ」と呼ぶことがあるそうです。
これは方言というわけではなく、昔「ピーカップ」という名前で売られていた1回10円のカプセルトイがあったからなんだとか。
当時の子どもたちが夢中になった記憶が、今も言葉として受け継がれているんですね。なんだかジーンときます。
◆ガッチャンコロコロ（関西の一部）
関西の一部では、「ガッチャンコロコロ」という、なんとも楽しげな愛称で親しまれているそうです。
ハンドルを「ガッチャン」と回して、カプセルが「コロコロ」と転がり出てくる様子が目に浮かぶようですよね。
聞いているだけで笑顔になってしまう、素敵な呼び名だと思います。
100円玉に夢を乗せて！日本におけるガチャガチャの歴史
今や日本のカルチャーとして世界にも知られるカプセルトイですが、その歴史は意外と古いんです。
ここからは、時代を彩った数々のブームを振り返ってみましょう。
【黎明期】1965年、アメリカからやってきた！
日本のカプセルトイの歴史は、1965年にアメリカから販売機が輸入されたことから幕を開けます。
当時は駄菓子屋さんなどの店先に置かれ、子どもたちの小さな楽しみとして少しずつ広まっていきました。
【第1次ブーム】1980年代、「キン消し」が社会現象に！
カプセルトイの人気を不動のものにしたのが、漫画『キン肉マン』のキャラクターをかたどった消しゴム、「キン消し」の登場です。
当時の小学生たちは100円玉を握りしめ、お目当ての超人が出るまで夢中でハンドルを回しました。この熱狂は社会現象にまでなりました。
【第2次ブーム】1990年代、大人もハマるハイクオリティ時代へ
この時代になると、商品のクオリティが飛躍的に向上します。
ウルトラマンや仮面ライダーなどを驚くほど精巧に再現したバンダイの「HG（ハイグレード）シリーズ」などが大ヒット。
これまでの「子どものおもちゃ」というイメージを覆し、大人もコレクションするホビーとして確立されました。
【第3次ブーム】2012年～、「コップのフチ子」とSNSの時代
記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。「コップのフチ子」の登場は革命的でした。
「集める」だけでなく、「写真を撮ってSNSでシェアする」という新しい楽しみ方を生み出し、特に大人の女性を中心に爆発的な人気を獲得しました。
【第4次ブーム】2020年～現在、空前の大ブーム到来！
そして今、私たちは第4次ブームの真っ只中にいます。
コロナ禍で気軽に楽しめるエンタメとして再注目されたことや、精巧なミニチュア、ユニークなアイデア商品が次々と登場し、専門店が急増。
空港に設置された機械が海外からの観光客に大人気になるなど、その勢いはとどまるところを知りません。
ソシャゲから日常会話まで、広がる「ガチャ」という言い換え
「ガチャ」という言葉の旅は、カプセルトイの世界だけでは終わりません。
今やデジタルな世界や、私たちの普段の会話にまで、その影響は広がっています。
ゲームの世界へ！ソシャゲにおける「ガチャ」の言い換えと商標事情
スマートフォンでゲームを遊ぶ方なら、もうお馴染みですよね。
アプリ内で、ランダムにキャラクターやアイテムを手に入れるシステムのことを「ガチャ」と呼びます。
これももちろん、何が出るかわからないカプセルトイのドキドキ感から生まれた言葉です。
そして面白いことに、ここでも商標が関係してくるんです。
例えば、バンダイナムコグループが開発・運営するゲームでは、自社の商標である「ガシャ」という表記が使われることがよくあります。
「ドッカンバトル」や「アイドルマスター」シリーズのファンの方ならピンとくるかもしれません。
一方で、任天堂の「ファイアーエムブレム ヒーローズ」では「英雄召喚」、大人気ゲーム「Fate/Grand Order」では「霊基召喚」というように、商標を避けて独自の言葉を使っている例も多く見られます。
ゲームの世界でも、言葉の裏には色々な事情があるんですね。
結局、私たちはどう呼べばいいの？
ここまで読んで、「じゃあ、バンダイのマシンの前ではガシャポンって言わなきゃダメなの？」と心配になった方もいるかもしれません。
でも、安心してください！
商標権が問題になるのは、あくまで他社が商業目的で無断使用した場合です。
私たちが友達との会話やSNSへの投稿で、どの呼び方を使っても、全く問題ありません。
好きな呼び方、しっくりくる呼び方で、自由に楽しむのが一番です！
ただ、豆知識として覚えておくと、友達にちょっと自慢できるかもしれませんね。
インターネットで特定の商品を探したいときは、「（商品名） ガチャ」や「（キャラクター名） カプセルトイ」のように、具体的な言葉を付け加えると、ソシャゲの情報と混ざらずスムーズに見つけやすいのでおすすめです。
この記事のまとめ
- カプセルトイが正式名称
- ガチャガチャはバンダイの商標
- ガシャポンもバンダイの登録商標
- ハンドルを回す音と出る音が由来
- ガチャはタカラトミーアーツの商標
- 呼び方の違いは商標登録が主な理由
- 1965年にアメリカから日本へ上陸
- キン消しが第一次ブームの火付け役
- コップのフチ子が第三次ブームを牽引
- 現在は第四次ブームの真っ只中
- 福島ではピーカップと呼ばれることも
- 関西ではガッチャンコロコロという愛称も
- ソシャゲのガチャもカプセルトイから派生
- バンダイナムコのゲームはガシャ表記が多い
- 消費者はどの呼び方を使っても問題ない
【免責事項】
この記事で紹介している情報は、公開時点での調査に基づいております。
商標登録に関する情報や各社の歴史など、最新かつ最も正確な情報については、各企業の公式サイトや特許情報プラットフォーム（J-PlatPat）などで直接ご確認いただくことをお勧めします。
